満たすもの
10年続いている舞台と幕を開けたばかりの舞台の掛け持ちが続く。
もちろんどちらも全力で、二つの作品からお互い良い影響を受けることはあっても悪影響は出ない。
課せられた環境とハードルは過酷だが、やり遂げた時にはきっと何かが僕を満たすだろう・・・
・・・満たすだろうか?
長年続いている作品だと、良い変化と悪い慣性が、また悪い変化と良い継続が、常に同居する。
様々な制約の中、良い変化と良い継続に指揮者としてチャレンジするのだが、やはり難しい・・・
果たしていろいろ考えることが、悩み挑戦することが、良かれと思って為す事の全てが、悲しい空回りなのだろうか・・・?
でも生の音楽はやはり愛すべき生き物だ。
その答えを幾つか与えてくれた。
小さな挑戦でも、必ず結果は顕れてくれる。
無駄ではなかったと、心から思える。
10年続いたものも出来たてのものも、同じように日々の進化と感動がある。
自分の努力が成果として目に見える。
すると、温かい何かが自分を満たす。
ちょっと短絡的に喜びかもしれないが。
友人の言葉を思い出す。
「友君。結局、音楽より面白いことはないよ。」
そうだね、僕もそう思う。
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