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2009年5月25日 (月)

旅は道連れ、行き当たりばったり②

「ほっとゆだ駅」にて、駅員さんに話を伺うと、あと5分ほどで上り列車が来るというお話。
これはチャンス!とT君と乗り込むことにしました。
ちなみにディーゼル列車で、花巻の岩手軽便鉄道と同じ列車でした。
駅員さんに聞くと隣の「ゆだ錦秋湖駅」で15分ほど待てば下り列車に乗り換えられるそうで、一駅だけのローカル線の旅、です。
たった一両だけの列車は運転手一人だけのワンマン車。
扉もスイッチでお客が操作。
ゆだ錦秋湖駅は無人駅。
ちょっと肌寒い中、おばあちゃんが一人、駅の草むしりをしていました。
で、いろいろお話を聞くことができました。
こんな風に知らない人とも知り合えるのが旅の嬉しいハプニング。

おばあちゃんは何と昭和9年生まれ。
若い時分には奉公で浅草にいたこともあるそうですが、今はこの土地で暮らしています。
昔たくさんあった鉱山も閉山され、全国に名高い「南部鉄器」も倒産してしまったそうで、その工場や関連施設の廃墟がところどころに見られます。
住む人も訪れる人もめっきり減ってしまった、と寂しそうに話してくれました。
東京から来た事、音楽を生業としていること、お隣の駅から一駅だけの旅をしてきたこと、等を話すと、「私の娘が観光協会で働いているのよ。そちらにいらしてみたら?」と紹介していただきました。
本当に温かい方で、話していて何度も涙が出そうになりました。
もう一度会いたい、でもきっとその可能性は少ないであろう、そんな貴重な出会いと別れです。
ああ、寄り道して良かった。

「ほっとゆだ駅」に戻り、観光協会へ。
と言っても駅のそばの、土産物や小物を扱う商店とちょっとしたお食事処等と一緒になった入りやすい建物。
入って職員(?)の方のお話を伺うと、残念ながらおばあちゃんの娘さんは会議中、とのことでお会いすることはできませんでした。
ここに来た最大の目的、錦秋湖の貯砂ダムの場所や近隣の見処等を伺った後、請われて、T君は名刺を、僕は名前のみを残して駅を後にしました。

この貯砂ダム、有名なんです。
湯田ダムの堆積する土砂の軽減を目的として作られた貯砂ダムはダムの堤体がくりぬいてあって人が通行できるのです。
通常、水流が堤頂を超越するように設計されているので、通行者は越流の滝の内側を歩けるのです。
これは一度は見に行かねば!と尋ね来たわけですが…
なんとこの季節、ダムの貯水量が多いため水没してしまってるんだそうで…
残念ながら見られませんでした…
こんなハプニングも…ありますよね…

まだ時刻はお昼をまわったところ。
でもそろそろ帰路に就かねばなりません。
で最後に、「蓄音器の館」に行くことに。
これがまた…微妙な…いや絶妙な…いやいや異様な…はたまた貴重な…突っ込みどころ満載のお爺さんが一人でやっている山の奥の「趣味の館」でした。
貴重な蓄音機や音源を聴くことや見ることができました。
これぞ寄り道旅のハプニング。

ところで今回の旅では、最近あまり出番のなかった一眼レフのデジカメを目いっぱい使いました。
旅の行程を記録しよう、と思ったのです。
とにかく撮りまくりました。
往きの道程で、リハ中に、本番の合間に、打ち上げで、そして演奏会翌日の行き当たりばったりの旅で。

錦秋湖の水没中の貯砂ダムの上で撮影中に不意にデータ画面に何かが出ているのに気がつきました。
この警告は…
カード未挿入警告…


もちろん全て実話です…

こんなハプニングも…
… …
旅の大切な一ページ、なんです(涙)

後記
観光協会の方からとても丁寧なメールをいただきました。
ぜひもう一度訪れたいと思います。
今度は貯砂ダムが見れる時期に、
デジカメのメモリーカードを確認して…

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