Ⅲの和音
最近何だかとっても惹かれる「Ⅲの和音」
初歩で教わる機能和声では、ちょっと後回しにされる存在。
Cdurで考えると、
☆ Ⅰの和音(ドミソ)とミ・シが共通なので同じT(トニック)の機能を持つ。
☆ Ⅰの7の和音(ドミソシ)の上部三つの音(ミソシ)と共通なのでメジャーセブンスの色を強く持つ。
☆ Ⅴの和音(ソシレ)とソ・シが共通で、ミが1音上行すればファになり、下行すればレになり、Ⅴの和音(或いはV7の和音)へ進行する助けになる。つまりS(サブドミナント)の機能を持つ。
☆ Cdurの並行調amollのⅤの和音(ミソシ)と同じ構成音なので、同じD(ドミナント)の機能を持つ。
等々とちょっと不安定なところのある、でも素朴な響きのする和音。
なんだか最近の複雑な和音の中にいるとこんな素朴の音に、心底ほっとします。
身近なところでは…
「あめふりくまのこ」
お山に雨が降りまして…
フランスの童謡「Pierott」(聴けば誰でも絶対知ってる歌!)
となりのおばさん今晩は 綺麗な綺麗な月夜です…
サントリーウーロン茶のCM「56歳になりましても」
君と初めて飲んだお茶 イーアールサンスーウーロン茶…
ね、なんだかちょっと切なくて優しくて、いい感じでしょ?
優しい主和音から切ないⅢの和音へ、
それと、ちょっとトキっとするⅢの和音の寂しさがすぐドッペルドミナントやドミナントに移行して優しくなるあたりとか。
フランスのシャンソンや動揺をたくさん聴いて育った僕としては、とっても懐かしい感じもします。
なんだかまたミュージカル書きたくなっちゃったな…
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コメント
あめふりくまのこ、私大好きです
小さい頃、ずっと歌ってました

ピアノの伴奏も好きです
投稿: maki | 2009年7月30日 (木) 11時09分
でしょ!
いいよね、あの曲!
大好きです。
投稿: YOU | 2009年8月 6日 (木) 03時38分