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2009年10月 1日 (木)

交響曲

僕は作曲家ではないけれど、作曲するのが大好きです。
人から作曲を依頼されたときに出す条件はただ一つ。

「どんなに“変な曲~”と感じても、とりあえず誉めてください。そして、気に入らないなら僕の知らないところで捨てるなりお蔵入りにするなりお好きにしてください」

だから、自由に書かせてもらいます。
まあ、場合にもよりますけど。

日々指揮者として楽譜を読んでいるといろんなことが蓄積されていきます。
まあ、有名作曲家に無料でレッスンを受けているようなものです。
で、今まで挑戦したことはないけれどいつかは書いて見たい曲、というのがあります。
それは「交響曲」

ハイドンとモーツァルトが近代交響曲への扉を叩き、ベートーヴェンが一つの金字塔を打ち立て、その後もブラームス、ブルックナー、マーラー、チャイコフスキー、グラズノフ、シベリウス、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ドボルザーク…名作が次々に生み出されてきました。
どんな作曲家でも一度は必ず通る道(結果、書かずとも)それが「交響曲」、と言っても決して過言では無いでしょう。

今とっても書きたいテーマがあるんです。
書く時間も余裕もないのは重々承知していて、だからすぐに描けるはずもなく、じっくりいつか書きたい、と願っているのです。
例えるなら、「試験前日に、切羽詰まっているにもかかわらず部屋の掃除をはじめちゃう」みたいな?

主題は6つ。
一つは粗削りで若々しくて、平凡だけど誠実なメロディ。どのテーマとも関連をもちつつその完成を高めていくメインテーマ。
二つ目は溢れかえらんばかりの才気に満ちて美しく、そしてどこか儚く、しかし短いフレーズの中に強い意志とエネルギーを秘めているメロディ。
三つ目はどこか破天荒で、無造作に見えてカッコよく、しかし裏腹に折れそうな弱さと繊細さも見せるメロディ。
四つ目は人の目に触れずに育った、妖精のように美しいメロディ。無邪気で、愛と喜びに満ちた夢見る乙女のように。だが他のテーマと関わって変化を見せる。
五つ目は誠実で真面目で理路整然とした優しさをもったメロディ。根底にある愛を感じさせるテーマ。どの主題と絡んでも本質は変化しない。
六つ目は支え見守る大人のようで、しかし静かな大きい情熱で第二テーマに関わるメロディ。

すべてのテーマが初期的な出会いを果たすⅠ楽章。
1→2、2→3、3→2、4→5、とそれぞれが時には優しく、時には哀しく愛をうたうⅡ楽章。
メインテーマが、初めのどこか頼りなげで行き先の定まらない不安定さから、変化を繰り返しながら一つの答えへとたどり着くスケルツォのⅢ楽章。
直面する重い事象、悩みと別離、失い壊れるもの。
そして、再び邂逅するすべてのテーマ。
何かを得るために何かを失う辛さ、出会いと別れ、未来のために過去を捨てる勇気。

そんな、どこか懐かしいような感動を「交響曲」という音楽にしてみたいんです。
題名も決まっています。
「????交響曲」

冗談めかして言っていますが、
いつかきっと本気で書いて見ようと思います。

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コメント

わあいろんな人とか想いが浮かんできて、あたまがおとにとけそうですね!たのしみにまってます~

投稿: ぴんく | 2009年10月 4日 (日) 15時57分

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