一つの演奏会
また一つの演奏会が終わりました。
前日のリハーサルでは、それはもう、どうなる事かと、心配やら焦るやら…
でも、当日なんとかしちゃうところがこの楽団の面白いところであり、改善ポイントでもあり。
「一度くらい準備万端整った、何の心配もない状態で演奏会をやってみたいね」
なんてよく話すけれど、それはプロだって難しいこと。
でも、次はもうちょっと早くからこの状態にたどり着きたいものです。
年間、いくつも演奏会をこなすからいちいちあまり覚えていないのでは?
一つ一つの演奏会が薄くなったりしませんか?
と言われそうですが、そんなことは絶対にあり得ません。
どのステージも、「今日が最後でもいいように全力を尽くす」のが信条です。
当日はいろんなことが起きます。
僕の好きな言葉の一つ、
「悲観的に準備して、楽観的に対処する」
つまり、いろんな事件や失敗も想定してできるだけ万全の準備を心がけて、それでも起きてしまう当日の事件や失敗には嘆かず怒らず、お気楽に最善を尽くす、と言う事です。
そういった意味では、昨日のオーケストラはとても優秀。
なかなかリハーサルに火が付かず、演奏会直前に一気に仕上がるオケ、コツコツと積み上げてじっくりと仕上げるオケ、表面上はなかなか積み上がっていくように見えないものの水面下では着実に力を蓄えて直前&当日に爆発的なパワーを見せるオケ、等々カラーは様々。
いずれにせよ本番は一度きり。
悔いを残さないためには、或いは達成感や満足を得るためには、いかに思いのこもった積み重ねができるかに尽きると思います。
それにしても、楽屋を訪ねて下さるお客様にはいつも感謝です。
時間がなくてつい失礼してしまったり結局お会いできなかったり、と言うことも多々あるのです…
懐かしい顔もありよく顔を合わせる音楽仲間もあり、今日の演奏、他の音楽の話、話題も尽きずいつまでも話したい気持ちはいっぱいなのですが。
どうかそれでも遠慮なく楽屋を訪ねて下さいね。
先日の演奏会では開演の5分前(まだ僕は着替えてもいないのに…)まで話に盛り上がってしまった作曲家の友人もいるのですから…
さて、次はどんな音楽に会えるのでしょう?
一休みする暇もなく、幸せな時間は続きます。
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