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2010年10月13日 (水)

3D映画

ミュージカルの休演日の今日は家で黙々楽譜書き。
で、煮詰まった頭を休めに久々に映画館へ。
観たのは「海猿3」

それにしても昨今3D流行りであります。
新作映画では3Dと2Dの両方の上映があることも多々あるようで…
特にアクション系の映画は3Dの効果が高いのでしょうね、訪れた映画館では「海猿」は3Dでの上映しかありませんでした。

「解説好き」の僕としては書かずにおれません…
脳が「立体」を認識する大きな要素が、「二つの目からもたらされる視覚情報の差異による物体の距離の認識」です。
簡単にいえば、右目と左目では一つの物を見たときに微妙に角度が違うので、その違いを脳は距離(奥行き)の違いとして認識する、と言う事です。
だから、近い物のほうがより左右の見え方の差が大きく、遠くの物のほうが差が少ない、となります。
それを利用して平面の画像を脳に「立体だと錯覚」させるのが一般的な3Dの方式です。

子供の頃にも雑誌等でよくありました。
「少しずらした同じ絵を赤と青のインクで印刷し、赤と青の色眼鏡で見る」というものです。
赤いレンズの方の目では赤い絵は消えて青の絵が紫で見え、青いレンズのほうの目では青い絵が消えて赤の絵が紫で見え、その二つの紫の絵の「ズレ」を脳が立体だと錯覚するのです。

最近の3D映像の場合は「偏光メガネ」によって見えるべき映像を選ぶ仕組みなのです。
まあ、すごいアイディアですよね。

でも、錯覚は錯覚。
そもそも人間には「想像力」があるわけで、2Dの映画を見ても「平面人間が動いている」なんて思わずに、勝手に3Dに変換して認識しています。
それを無理やり手助けされてもあんまり嬉しくはないなぁ…と言うのが僕の正直な感想。

確かにね、画面を飛び出してくる映像は大迫力だし、遠くの巨大建造物と近くの乗り物とのコントラストは3D画像ならではの臨場感。
でもやっぱり、「作りもの」感がとっても漂っちゃうと思うのです。

人間は無意識のうちに「空間」をできるだけ的確に認識するために情報を集めようとします。
それは動物も昆虫も同じこと。
危険を回避するためや獲物を捕まえるため(他にも状況はあるでしょうが)に必要だからです。
その為にどうするか?
答えは「動く」のだそうです。
動くことで目に映る画像の遠近感が確認できるのです。
試しに何かを見ながら頭を動かしてみます。
すると、近くの物と離れたもので動きがずれるのが分かるでしょう。
この動作によって脳は「片目」の情報でも立体感に遠近感を把握することができるのだそうです。(他にも音や触感もありますがここでは視覚のみのお話です)

つまり、映像上立体に見えても、「それは紛い物だ」と脳は気付いてしまうのです。
その途端に訪れるのは「違和感」
その所為でかえって臨場感が失せる、と僕は思うのです。
だったら最初から2Dのままのほうがしっかり映画自体を楽しむことができる、と思うのです。

その上3D眼鏡は有料だし、3D映画料金なるものまで取られる始末。
もちろん3D眼鏡なしでは映像が二つ見えちゃうので拒否もできない。
さらに、二つの映像が同時に流れていてそれを半分にして視聴するわけですから明るさは半分になります。
その為に映像の明るさは通常よりも光量が大きいのです。

そんなにまでして3D、必要かなぁ…?
少なくとも僕はもう3D映画は結構です。

あ、映画自体はとってもおもしろかったです!
お薦めですよ!

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コメント

アニメーションなんかは、2Dのほうが色がきれいだそうです

投稿: Anton | 2010年10月13日 (水) 08時03分

3D映画は川崎にある、世界に3台しかないアイマックスが一番快適に見れるでしょう。
それ以外は暗いしメガネが重いので結構疲れます。

シートが動けば多少違和感は薄れるんでしょうかね?

投稿: つん | 2010年10月26日 (火) 21時28分

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