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2011年5月

2011年5月24日 (火)

無題

心が触れあえる人がいる。

想いや時空を共感できる人がいる。

感動や時間を共有できる人がいる。

全ては大切な自分の全部と他人の一部だ。

だが、時に魂の暗部が響きあう人もいる。

その人との共鳴は他人には、或いは自分にすら知られることなく、確固とそこに在る。

別れは驚きではなく自然に受容され、

ただ、会う機会が遠のいたことを、

ただ、残念に思う。

僕は2011年5月24日、フルート・ソナタを作曲した。

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2011年5月23日 (月)

福島県立美術館

20110520164501 福島県立美術館再開の連絡をいただきました。

この日は夜に音楽堂でリハーサル。
東京での用事を前倒しして急いで駆け付けました。

到着は16:30
閉館は17:00ですからギリギリです。
それでもどうしても観たかった。

前半は福島出身、縁の作家の作品が並べられていました。
どれもが見慣れた常設展示の作品です。
なんだかとっても懐かしくって、嬉しくって…

現代アートのセクションではヤノベケンジ氏の「ラッキー・ドラゴン構想模型」も展示されていました。
これはベン・シャーンの「ラッキー・ドラゴン」に触発されコラボされた作品だそうです。
模型へのアプローチとして併展されている巨大なトらやんの絵本では「核の太陽」を連想させる内容が描かれています。
観る人によって感想は別れそうです…

それにしてもなんて充実した内容の常設展示なのでしょう。
美術にそれほど明るくはない僕でも知っている歴史的名画があっさり登場したりしていて驚きます。
ベン・シャーンの「ラッキー・ドラゴン」「マルテの日記」然り、アンドリュー・ワイエス然り、ルオー、コロー、モネ、などなどなど

突然大きな音がしました。

誰かが叫びました。

「地震だ!」

「ラッキードラゴン構想模型」の前で館内放送を聞きました。
静かな空間ではとっても大きな揺れに感じました。

復興への長い道のりを歩き始めた、と人は言います。
でも、未だ放射能の不安と恐怖と怒りが、ここでは現在進行形であることを強く感じます。
「福島もそろそろ落ち着いた?」などと人ごとのように語る人に、恐怖に近い怒りを感じるのです。

急ぎ足で常設展を観終わり時計を見ると、17:00をまわっていました。
企画展示のスタジオジブリ展は見損ないました…残念…

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2011年5月20日 (金)

ラッキードラゴン

今週末は福島の「フィールウィンドオーケストラ」さんとの演奏会です。

震災と原子力発電所の事故で、演奏会を開催できること自体が奇蹟のようなものです。
いや、みんなが心を痛めながらも頑張った、努力と祈りの積み重ねなのかもしれません。

曲目も大きく変更し、練習も満足いく形ではできませんでした。
それでも、演奏会を開催すること自体に大きな意味と価値があると思うのです。
(もちろん、良い演奏しますよ!)

演奏曲目の一つ、「ラッキー・ドラゴン」(福島弘和)

「ラッキー・ドラゴン」とはアメリカの有名な画家「ベン・シャーン」の作品です。
イラストの様な画風の中に風刺や時代背景、また人の暮らしや想いを表現する20世紀を代表する画家の一人です。

1954年の3月1日、アメリカが行った水爆実験で直接・間接的に数万人の人が被曝しました。
日本の遠洋漁業の船舶も1000隻以上が被曝したのです。
そのなかの「第5福竜丸」の船員の久保山愛吉さんが死亡し、大きな問題になりました。
彼の遺言は「原水爆による犠牲者は、私を最後にしてほしい」という重い言葉でした。
その第5福竜丸を題材にして描かれたのがベン・シャーンの「ラッキー・ドラゴン」シリーズです。

10年ほど前のある日、僕は何の知識も情報もなく福島県立美術館を訪れました。
その佇まい、雰囲気、展示作品、どれもが素晴らしい大好きな美術館です。
アンドリュー・ワイエスと同じ部屋にその作品はありました。
ベッドの上に無表情に座る裸の男。
赤黒い皮膚には静脈と動脈を想わせる無数の線が浮かんでいます。
彼は一つのプラカードを持っています。
書かれた英文を読むと、「私は水爆による放射能で死んだ…(略)」とショッキングな内容が淡々と書かれていました。

その絵が「ラッキー・ドラゴン」でした。
運命的な出会い、と言えるのかもしれません。
ベン・シャーンはこうも言っています。
「この事件を人々は忘れない。だが、忘れられるのをじっと待っている人たちもいる…」

フィールウィンドでは3月11日の以前からこの曲を演奏することを決めていました。
しかし、今原子力発電所の事故によって放射能のリアルな恐怖に曝されている福島のみんなにとってこの曲を演奏することは大きな意味があります。
様々な意見が出たことでしょう。
関東圏に暮らす僕らとは、その恐怖と現実にかなり開きがあると思うのです。
だからこそ、本気で真剣に僕も考え行動したい、と心から思います。

やらなければ何も始まらない。

皆さんぜひお越しください!
5月22日日曜日、福島県立音楽堂です。

今年の3月1日にも大規模な原水爆に反対する

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2階建てMAXと東吹初お目見え

「西村君○月×日空いてます?」

と連絡いただいた日は全日程すでに福島に行く予定が入っていました。
と言うわけでお断りしたのですが、あとで考えてみるとなんとかできないことはないスケジュール。
一日に4回も新幹線に乗る日が出てしまうんだけれど、それでもやれるならばやりたいところ。
結局4日間で8回も乗る羽目になりましたが、充実した日々でもありました。
忙しくしているほうが安心するあたり、日本人的?

移動に使った新幹線。
20110514152138 2階建てのMAXでした。

ところが、郡山で15分ほど停車することに。
アナウンスを聞き逃したのですが、電源関係のトラブルだとか。

ちょっと列車を降りて背筋を伸ばしたりしつつ、写真を。
そう言えばこの2階建てとうとう廃止だとか。
20110514152203

あんまりじっくり見たことないけれど、結構カッコいいなぁ…
と、その造形美にしばらく見とれていたら車掌さんが「写真撮りましょうか?」
あまりににこやかでフレンドリーなので、特に断る理由もなく、ピースでぱちり。
そこに別の駅員さんが来て「ご一緒にどうぞ」と。
で、一緒にぱちり。

そのあとMAXの歴史や画期的なアイディア等いろいろお話をうかがって、発車の時間となりました。
とっても面白いお話で感謝、なのですが、僕にはもったいない、宝の持ち腐れ…?
鉄道ファンならきっと垂涎。

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