« 暮れる街 | トップページ | 嵐の夜 »

2012年9月29日 (土)

夢の扉

20120924124915


一つの旅がおわり、また次の旅が始まる。
いまさら言うまでもなく、全ては一つの旅の中に在るのだけれど。

浜松のミュージカル「歌声は風にのって」は温かい拍手に包まれてその幕を閉じました。
長い時間をかけて準備をして、最後の一週間は浜松に滞在しました。
ミュージカルや他のお仕事で長くその地に滞在することは時々あるのだけれど、リハーサルの為に長く滞在するのは久しぶり。
なのに本番はたった1回だけ。
そのアンバランスさもまた想い入れを深くします。

たくさんの素晴らしい出会いがあり、たくさんの方にお世話になりました。
離れがたい方々とも暫しの別れ。
でも必ずまた会えるでしょう。

浜松を後にする日。
「ざざんざの松」を見に行きました。
でもどうしても見たかったのは、海辺で浜風の中に立つ松。
そこで、一人きりで海辺を訪れました。

日本3大砂丘のひとつ、中田島砂丘。
爽やかに香る海風は仄かに秋の肌触り。
でも、砂の暑さには夏の名残を感じます。

靴を脱ぎ、裸足で砂の丘を越えていくと、大きな遠州灘が現れました。
ふと振り返るとそこには自分の歩いて来た足跡がはっきりと。

慣れない砂に喘ぎながら、汗をかきかき歩いたその足跡はやっぱりジグザグで。
不様で、不格好で、ジグザグなんだけれど、それでも、たった一本の道で。
小さく見ればジグザグでも、大きく見ると果てしなく続くまっすぐな道で。

それを見たらなぜだか涙が溢れました。

自分は自分でしかないわけで。
さて、想い出の砂を払って、また歩き出しますか。

|

« 暮れる街 | トップページ | 嵐の夜 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夢の扉:

« 暮れる街 | トップページ | 嵐の夜 »