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2012年10月

2012年10月30日 (火)

位置エネルギー

まあ簡単にいえば、同じ重さの物体なら、高い所にある方がエネルギーが大きい、ってこと。
もちろん地球上での話だけれど。

夜中に余った電気を使って水をくみ上げて、また昼間の発電に使用するのが揚水発電。
それも位置エネルギーを利用した、言わば蓄電の一種。
日本最初の揚水発電所は相模原に在ります。

まあ、そんな話は置いておいて…

我が家の2階リビングと3階は手すりなしのオープンな階段でつながっています。
なかなかの高度を手すりなしでは結構怖いので、
慎重に昇降するし、人にも気を使っていたのに。

…好事魔多し。

最近良いこと続くなぁ…
なんて思っていたらトラブル続出。
まあ、自分にその責があるのは理解、納得、後悔、反省。
その最後を飾るように、我が身の位置エネルギーの解放、まあ簡単にいえば、「落っこちちゃった」のです。

今日は指揮の仕事はおやすみ。
で、朝から楽譜やら事務処理やら歯医者やら、溜まっていた懸案事項をやっつけるつもりだったのです。
張り切ってコーヒーを淹れてトースト焼いて、3階に上がりPCのスイッチを入れて、準備万端…と思うとトイレに行きたくなるのが不思議な世の常。
調子よく階段を下ろうとしたら小さくスリップ。

あれ?
と思ったら階段をお尻でスライディング。
このままではガラス窓に足から突っ込む!と、咄嗟に身をよじるとそこは吹き抜けの空間。
どうやってどう落ちたのかまったく覚えていないけれど、2m下のフローリングに頭からダイブしたようです。
本当にまっさかさまだったようで、受け身は出来ず、手で着地するのみ。
兎に角、頭を強打しました。

手や、足や、頭や、しばらくは痛みでのた打ち回り、
少し落ち着いたところで横たわったまま五体のチェック。
うん、骨折はなさそう、頭もとりあえず出血なし、あちこち派手な切り傷はあるようだけれど、どうにか立てそう。

ゆっくり立ち上がると激しいめまいと強烈な耳鳴り。
すぐさまベットに飛び込んだが収まる気配のない頭痛と耳鳴り。
手足の傷もなかなか深そうなので病院へ。

CT、脳波、問題なし。
レントゲン10数枚、骨折なし。
切り傷、擦り傷、多数あれど縫うほどのモノはなし。
耳鳴り解消。

転落事故による全身打撲、と言う事で一件落着。
体中痛いけれど特に命に別条はないし、ほぼ通常通りの活動。
意外と人間って頑丈ですね。
それにしても沢山の検査でかかった費用は約15000円。
一瞬の注意不足が高くつきました。

しかしまあ、何事も調子に乗ってはいけませんね。
小さな幸せの後には落とし穴が待っているものです。
不慮の事故、とは思えず、なぜか自分の思慮の浅さを感じてしょげてしまう一日だったのでした…

明日はいいことありますように…

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2012年10月15日 (月)

日本酒

Img_20121012_170813神奈川には造り酒屋が未だに13軒あるという。
嬉しいと同時に少し驚き。
あまり酒蔵のイメージがない神奈川でも意外にあるものですね、と言ったら、昔はもっとたくさんあったそうな。
ただ、もともとあまり米作りには向いていないとされる土地柄もあり、酒造好適米を買い入れての酒造りが一般的だそうで。

今回誘われて訪れたのは秦野は渋沢の駅からバスで数十分の山の中。
新蕎麦と地酒の会。

蕎麦は緑掛かった更科と挽きぐるみの2種類。
他に蕎麦がきや蕎麦懐石の美味しいお料理。
いやいや、これがもう、旨いのなんのって。

そしてお酒は、中澤酒造さんの「松美酉(まつみどり)」を中心に様々な日本酒。
炭酸を含んだ濁り酒や河津桜から発見された酵母で造った吟醸酒、等々。

それにしても、世界を見渡しても、国の名前を冠したお酒なんてあまり見たことがない。
フランスパンやイギリスパンはあるけれどアメリカ酒やドイツ酒なんて聞いたこともない。
そもそも並行副発酵は日本が誇る奇跡の酒造りだ。
(マッコリや紹興酒もそうらしいけれど(^_^;))

いやいや、堪能しました。
仕込み水をチェイサーに大吟醸から濁り酒まで。
以前この酒蔵の中取り無濾過の火入れ前の生酒をいただいて感動したけれど、それに匹敵する味わいの吟醸酒。
とろりとした甘みのある、少し寝かせた純米酒。

というワケで少々飲みすぎた水曜日の夜でした。

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2012年10月 6日 (土)

ドビュッシー①

ドビュッシーが好き。

子供だった僕の枕もとに、当時としては最新鋭のカセットテープ再生機が、1本のエンドレステープを流していた。
半分はフランスのシャンソン。
もう半分は両親の歌声。

僕にとってのフランス音楽の香りは、鎌倉山の景色と直結する。

ドビュッシーとの出会いは、まず交響詩「海」
それからアントルモンの演奏するレコードのピアノ曲。
映像、ベルガマスク組曲、プレリュード、版画、喜びの島、etc...
そしてレコードを貪るように聴いた、セバスチャンの殉教、映像、ノクチュルヌ、牧神、遊戯…

高校生の頃、音楽の先生が弾いてくれた「アラベスク1番と2番」
その響きに魅了されて必死になって弾いてみた。
それまでピアノなんてさわったことも無かったけれど。
その先生とはその後三枝さんの事務所で再会。

音大受験でソルフェージュから楽典まで全部面倒見てくれた、国立音大の学生だったピアノの先生(当時20歳!!)が弾いてくれたのは「ピアノの為に」
サラバンドに感動して虜になった。

大学に入ると、シリンクス、チェロやヴァイオリンのソナタ、様々な室内楽曲に触れた。
コバケン先生の指揮法講座で初めて「小組曲」を知り、ピアノ科の女の子と連弾に興じた。
他にも、「ダンス」や「古代のエピグラフ」も。

そして、歌曲、カンタータ。
「選ばれた乙女」「家なき子のクリスマス」「フランスへのオード」

他にもたくさんドビュッシーに触れて、そこからたくさんのフランス音楽を知る。

何にも知らないただの野球少年だった僕には、ストラヴィンスキーやドビュッシーは強烈な光のような音楽だったのだ。

つづく…

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2012年10月 1日 (月)

嵐の夜

風の音。

今日は予定していたリハーサルが二つ。
両方なくなって唐突のフリー。

一つは仕方なく、もう一つは台風の影響で。
それを知ったのは移動した後の埼玉で。

打ち合わせだけして帰宅の途に。
風雨強まる中帰宅後、そのままソファでうたた寝。

で、風音で目が覚めると今、午前2時。
損した気分…

屋上に出ると、風は強いけれど空には大きなお月さま。
やけにでかくて、やけに明るい。
そして、すごく、マルい…

ああ、今日は中秋の名月なのですね。

風はまさしく台風の其れ。
叢雲はなぜか強風の中、千切れもせずゆっくりと流れている。

そんな中で透き通るように僕を照らして、影を縫いつける月の明かり。
ドビュッシーともベートヴェンとも違う。
ブリテンでもフォーレでもシェーンベルクでもない。
ドリカムもちひろもグレン・ミラーも書かなかった。
不思議な月光が降り注いでいる。

日本のどこかで、
今こんな風に月を見上げている人がどこかにいるのなら、
会ってみたい気がします。

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