« コンピューターのお話2013 | トップページ | 効果音 »

2013年3月21日 (木)

映画いろいろ

今年から来年にかけてバレエやミュージカルやオペラ、舞台音楽を手掛ける機会が多そうです。
その中の一つの打合せ…と理由をつけて演出&脚本のNさんと万座温泉に行ってきました。

ここは僕の、いわばホームゲレンデ。
その昔「私をスキーに連れてって」が流行った頃にはゲレンデミシュランで1位に輝くほどの人気ゲレンデ。
アルバイトをしていた事もあります。

2000メートル級の標高で、最高の雪質と最高の温泉!
あわよくば打合せの合間にひと滑り…なんて考えていたのですが…

いつもならば長々と続く雪道は全くのドライ。
そして、雨!
と言うわけでスキーは断念して真面目に打ち合わせを…

しかし時間はたっぷり。
絶景の露天風呂に浸かって、美味しい料理とお酒。
それでも時間がある贅沢な一日。

様々な舞台・音楽談義と、資料と称して映画を観まくりました。
以下ネタバレご注意。

「ミュージカル銀河鉄道の夜」
まったく自画自賛ですが、久しぶりに聴くと、いい曲なんです!
恥ずかしながら感動してしまいました。
作曲家として観ることはできないものですね。
指揮者として観てしまいます。

「ただ君だけをAlways」
ハン・ヒョジュ主演の韓国映画。
ヒョジュはどこまでも明るく可愛い。
あんな風に屈託のない笑顔を持ち続けたいものです。
僕が思うには…男性主人公はどこまでも心の孤独な青年で、そんな自分の弱さを知るから、自分を責め続けている。
暴力や短絡から逃れきれずにいる自分を。
だから一度身を引いた後に偶然再会した彼女の前から、完全に姿を消すことができなかった。
二人の迎えるラストシーンはだからこそ人間味に溢れていて、一見ご都合主義のハッピーエンドに見えても、その実、弱さと向き合う青年とそれを許す彼女がストレートに描かれているのだと思うのです。
僕は、好き。

「ニューシネマパラダイス」
言わずと知れた名作。
僕もNさんも最も好きな映画の一つ。
思い入れ強く観てしまうのは、もう必然。
もちろん音楽も素晴らしいのだけれど、映像もストーリーもほんとに見事。
ただ、「兵士と王女の例え話」とラストの解釈については考えが異なりました。

兵士の純愛に心打たれた王女は「100日の間窓の下で待っていてくれたならば私はあなたのものになりましょう」と兵士に話します。
99日の間雨の日も日照りの日も耐え続けた兵士は、100日目の朝を待たずに最後の夜に立ち去ります。
彼はなぜ立ち去ったのか…
王女が与えたもうた試練を乗り越えた先で彼に見えたのは、真実が手に入るのをおそれたのか、王女の心に潜む変わらない格差の心に愛想を尽かしたのか、成し遂げたことへの充足感なのか、難題をこなしたのにいなされることへの恐怖だったのか、手に入るものは自分の許容を超えると逃げ出したのか。
答えはどうあれ僕は、彼は目を伏せて、しかし真っ直ぐに立ち去ったと思うのです。

もう一つ、ラストで、アルフレードの葬式で故郷にいるトト(サルヴァトーレ)にかかってくる電話の主とエレナとの結末。
エレナの想い出から逃げるように故郷を捨てたトトは、成功はするけれど結局エレナの影を引きずり続けている。
女性とも本気で愛し合うことが出来ずに。
僕が思うに…エレナとの邂逅は長かった疑問と誤解の日に答えをもたらし、止まっていた時計の針をもう一度動かす事になったのだ、と。
だから二人には幸せな未来を期待しちゃうのですが、やはり終止符を打つしか道は残されていないように描かれているようにも見えます。
しかし、トトの時間は動き出し、本当の意味で先に進むことができるのだ、と思うのです。
また、一見希薄な関係の数多の女性の中の一人だと思われたトトの家のベッドの女性は、実はトトをきちんと愛している女性で、それ故のしつこい電話であり、母の言う「声から愛が感じられない女性」では今後なくなるのではないか、と思うのです。
そしてトトはその女性を愛することができるようになるのだ、と。

でも、本当は、アルフレードからの贈り物を観ているトトのところに、エレナが現れる、という妄想を捨てきれないのですが…

他にも帰宅後に「ブレードランナー」「ヒラリー&ジャッキー」「シャイン」「シカゴ」など観まくってしまいました。
ああ、やらなきゃいけないことがたまっているのはわかっているのです…
お待たせしている各方面の皆様、ごめんなさい…
この日だけです、から…

|

« コンピューターのお話2013 | トップページ | 効果音 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画いろいろ:

« コンピューターのお話2013 | トップページ | 効果音 »