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2013年9月 3日 (火)

夏の終わりのノクターン

毎年この季節に思う。

往く夏の、晩夏の、挽歌。

僕の中の原点は、高校生の夏休みの想い出。
思い出すと小さく胸がちくりとする、あの気持ち。

それ以上に思うのは、あの頃憧れた未来の自分への思い。
具体的な夢などなく、当然何の準備もなく、
いくつかの恋をなくして、少しだけ大人になったつもりでいたあの頃。
今思っても、未来は霧の中だった。

夏の夜は長くて、そして切なかった。
それでも昼間の昂揚は仄かに残っていて、眠らない夜に思うのは、今日の心地よい疲労の記憶と明日の予定へのワクワクだった。

秋の夜はやっぱり長いけれど、夏とは違う。
いろんなことを考えるんだ。
きっといろんなことを思うんだ。

ノクターン=夜想曲
夏の夜想曲と秋の夜想曲。

思えば思うほど、
考えれば考えるほど、感じるのは。
やっぱり今のこの切ない思いは昔の自分へのオマージュなどではなく、
今の自分の感覚。
今を生きる今の自分の切ない思い。

そしてやっぱり、
未来は霧の中なのです。

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コメント

夜想。いくつになっても、切ないものですね。
きっとこの先も増える想いはある事でしょう。
一瞬いっしゅんを大切に生きて。
せめてこの時季は、穏やかな時も過ごせます様に。
(・・・夜風で風邪を召されぬ様、お気をつけて)

投稿: 名無しのごんべえ | 2013年9月19日 (木) 19時22分

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