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2015年7月27日 (月)

秘儀Ⅲ~演奏②

ところで…
秘儀Ⅲは「ひぎスリー」と読むのだと思っていました。
と言うのも、もう時効だとは思いますが、去年西村先生とお酒をご一緒したときにそう聞いた…気がしていたのですがどうやら逆に理解していたようで…(^_^;)

「ひぎ、さん」でした(^_^)
しらふで聞いたので間違いありません。

さて、後半「M」から。

前半ラスト「K」~「L」~「M」のクライマックス。
accel.の開始を付点二分音符=63、「M」冒頭を=80ぐらいに設定するとすると、この部分は19小節あるので、1小節につきメトロノーム数値で"1"も変わらない計算。
だから、ゆっくりゆっくり速くなればいいのです(ヘンな日本語?)
ただし、忘れてはいけないのが「速くする」のではなく「速くなる」ように聴く人に伝えること。
わざとらしく、オーダーに対応してテンポを速くする、のではなく、恍惚としていく音楽の(踊りの)高揚で気が付くと速度も上がっていく…というのを”演出”するわけです。

「M」の冒頭は打楽器の「f」の一発。
テンポを戻すのは主にTimp.の役目。
もちろん指揮者も振りますが、重要なのは3小節目までにテンポを安定させ、3小節目を正確にアンサンブルさせること。

前半「E」で登場したモチーフが再び登場です。詳しくは秘儀Ⅲ~その⑥
Tuba以外の中低音の楽器たちが奏でるメロディ。
僕は特にTrb.のポルタメントをゆっくり、書いてある音符は通過点ぐらいに意識して、だまって聴いているとなんだかめまいを起こすように。
その中でTubaだけは単独の音型をはっきり聞かすように演奏します。

「N」のあたま、その中低音群は「f」のはずなのですが、1小節前に「f」に到達するパートもあり、少し茫洋とした雰囲気に感じます。
すると、「pp」で入ってくるパートがはっきり聴こえてしまって、和音の交換が面白味を減じてしまうので、僕は少し大きめに「N」の「f」を演奏し、「pp」は本当に小さく演奏してもらっています。

「N」からのメロディはあまりスラーの単位を強調せずに、音価ギリギリまでのばす、前半「A」の演奏に戻します。
どんなに注意深く演奏してもスラーの頭にアクセントがついて聴こえてしまいます。
その場合、大体において息のスピードや圧力が抜けていることが多いと思います。
四分音符の3小節間を一つのスラーで練習し、それからごく軽くタンギングを加えるとうまく理解してもらえるかもしれません。

ここで重要なのは、空白の1小節間。
音はしっかり時間通りのばせたのに切るときに音楽の流れを見失った人、最後の1小節(「N」の7)を急いでしまって音楽の流れから外れてしまった人、最後の1拍が長すぎ(短すぎ)て流れから外れたのに気が付かない人、打楽器の音を聴きながら漫然と休んでいる人、等々…
次の音の出だしが精度が低くなりがちなのです。
これは「O」「P」に限ったことではなく、他の部分もそうなのですが。
特に後半のこの部分、「R」「Xの6」などは致命的にずれることがあるので要注意。

「P」も同じく何とかして不用意な拍頭のアクセントを消します。
ほとんどスラーでもいいくらいです。
そうすれば、無理にタンギングや吹込みをせずとも4小節目のアクセントは効果的に聴こえます。

「N」~「R」は基本的にTrp.とおなじ音調(たとえば「P」の頭の音がC音のパート)がメインメロディです。
なので、「P」からの低音モチーフはメロディラインと全く同じなのです。

「P」「Q」のTrb.と打楽器の音量変化は、僕の場合は統一しています。
打楽器内の揺らぎについていろいろ試してみましたが、良好な結果は得られず…
p - mp - mf - f - f+ 、 p - mp - mf - f - f+
としています。

「R」の1小節前、Siz.Cym.効果的にdim.するのは大変です。
でも、一生懸命消しましょう。

言うまでもないのですが…
「P」「Q」「R」の前の八分音符、正確に、しっかりセパレートして聴かせたいですね。
そして2拍目のアクセント=踊りのアクセントをきちんと。

「R」からは「V」まで長い高揚の坂を上っていきます。
実に41小節あります。
一様に上昇していくかどうかは好みによりますが、この長い抑揚を効果的に演奏できるか否かで後半・第4セクションの、ひいては曲全体の印象を左右するといっても過言ではないでしょう。

「R」の音量は抑えたい所です。
4小節目で大きくなりすぎるとせっかくのA.Sax.2とTrp.2の変化が聴こえてきません。
段階的音量の変化をするパートは、くっきりその変化を印象付けたいものです。
もちろんアクセントはきっちりつけつつも。

「S」の前の打楽器のdim.はかなり変化させないと効果なし。
特にCymb.各種とB.D.(「T」の前も同様)

「S」からの二重螺旋形、8つの声部間のバランスをきっちり取るかどうかも指揮者と奏者の好み。
あまり厳密にとる必要はないと僕は考えます。
Pic.なんて単独だし。
ただ、各声部の音型はきっちり整合させたい、と考えます。
八分音符三つの短い音型が、丁寧に正確に演奏できればそれだけでこの部分は面白く聴こえてきます。
入りが遅れる、頭の音が鳴らずに結果cresc.になってしまう、最後の音が早い、等々が個々によく見られる現象。
Cla.やTrp.が特にこの傾向がみられる。
全体としては音量変化の幅が前半に大きすぎる、というのが見られます。

「U」からは再びstacc.のない八分音符を僕は意識します。そして4小節ごとの変化、つまりメロディラインの面白さを聴かすようにしています。
丁寧に正確に演奏する、ということに尽きるのですが…

最後の1小節、「V」の1小節前は、はっきりTimp.にテンポを与えます。
つまりこの小節は次のテンポで振ることになります。
オーケストラはそのままのテンポで演奏しますから、厳密にいえばちょっとだけ間が空くことになります。
しかし、今のところこの方法がベストだと僕は考えます。
テンポをほとんど落とさない場合はあまり必要ありませんが、僕は結構落とします。
Timp.奏者に落ち着いて次のテンポを作ってもらうためにも、このプレパレーションは必要です。

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コメント

あー。
やっぱりYOUさんの指揮で演奏したいです。
練習厳しそうだけど、それでも。

投稿: | 2015年7月27日 (月) 15時15分

どうもありがとうございました。
この続き(ラスト部分)もありますか??

投稿: | 2015年7月27日 (月) 22時15分

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