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2015年9月 6日 (日)

emotional..., in other word...

「B・J・ロス」

僕は知らなかった言葉なのだが…
「あまちゃんロス」とか「タモさんロス」と言う風に使うらしい。
要するに、朝の連ドラが終わったり、笑っていいともが終わって、その喪失感を言い当てた言葉らしい。

オペラ「ブラック・ジャック」
とても長い道のりだった。
と言っても僕が参加したのは3年半ほど前から。

コロス、合唱、キャスト、オケ、の音楽稽古。
脚本や演出への微力ながらの手伝い。
オーディションや楽譜の整備、等…

素晴らしい作品だった。
親友、宮川彬良の紛れもない代表作の一つ。
演出も振付も才気にあふれ、歌い手とオケの作品に対する愛情もこの上演の成功になくてはならないものだった。

素晴らしいコレペティとの出会い。
先ず言葉ありき、そこから音楽が生まれた、源たる脚本。
百戦錬磨の舞台スタッフ、照明は、特筆すべきもので、さすが日本を代表するスタッフたち、何のストレスもなく難しいスケジュールの中で最善を尽くしてくれた。
そして何よりも、プロデューサーの執念にも近い熱い思い。

本当に有難く、感謝の気持ちで一杯。
いろいろあったにせよ、やはり公演は大成功で、今後も再演を続けるべき作品であるのは誰の目にも明らか。

でも…
僕には「B・Jロス」は訪れなかった。
最後の一か月は無理に無理を重ねた(もちろん、みんなそうなのだが…)
で、終演後には心よりも体の疲れで精も根も尽き果てた感じ。
本番翌日も一人で豪華なウナギを食べてから帰路についたが、寂しさも喪失感もなかった。
ガラス越しに指揮をしていて、生の演奏も舞台もほとんど見ることはできなかった。
観衆の反応もスタンディングオベーションも肌で感じることができなかった。
終演直後、舞台で喝采を浴びる仲間たちを、ガラス越しに誇らしく、しかし他人事のように眺めていた。

あの、祭りのような日々を今振り返って、沸々と思いが沸き立つ。
そうか、僕はゴールテープをきれなかったのだ。
満足していないのだ。
愛すべき素晴らしい歌声や演奏に、この公演の成功に、少しは貢献できたと信じている。
でも自分の力を存分に発揮したという実感にはたどり着かなかったのだ。

だから、この先に続くこの作品の行く道に想いを馳せて、まだ道半ばの思いのまま、「B・J」は続くのだ。

また、この仲間とこの作品にチャレンジしたい。
一つのステージを創り上げるのは山登りに似ている、というのは僕の好きな例え話。
自分の力で、足で登った山だからこそ頂上で見た景色には意味があるのだ。
登る途中で出会った人や言葉や出来事がすべて、その感動に色を添えるのだ。
今回どこまで登れたのかはわからない。
次に登る時には僕もみんなと同じ景色が見たい。

みんなと離れるのは寂しかった。
また会いたい。
また会えると信じている。

あれ…?
これが所謂…
「B・Jロス」…なのか…?

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