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2016年1月11日 (月)

ものの価値は?

姪っ子がまだ小さかった、3歳か4歳の頃。
彼女は手にしたアイスクリームを落として、火が付いたように泣いた。
それこそ、この世のすべての不幸を一身に背負ったように泣きじゃくった。

大人が、
「そんな小さなことで泣くんじゃない。たかが50円のアイス。すぐ買ってあげるから」
と慰めた。

違う。

僕ら大人と彼女の中ではその価値は違う。
彼女の人生において、それは将来を左右するほどの大事件なのだ。
(いや、まぁ、そんな大げさなものでもないんだけれど)

兎に角、自分の価値観や経験則で勝手に人の感動や悲しみを量ってはいけない。
人によって心の中に占める割合は違うからだ。

彼女も今となってはガリガリ君を落としたぐらいでこの世の終わりのように泣きはすまい。

しかし僕ら舞台人は、方法の違いはあろうとも、その感情と価値を理解して表現しなければいけないのだと思う。
今の自分から、過去へも未来へも行ける想像力を持たなければ、今の自分を超える表現などできない。

「自分らしく精いっぱい」とか「自分を自分らしく…」とかの話とはまた別のお話。

ただ、忘れたくない、と思っただけ。
あの日見た花の美しさや、景色の感動、人の心と触れ合い、様々交々の小さな出来事で動いた心、を。
いつも、出会うすべてが新しく、新鮮である、と言うことを。
何かに似ている、どこかで聞いたことのある話、としたり顔で抜かす大人になりたくない。

明日の雲の形を、様々想像しながらワクワクして待つことのできる、そんな人生を送りたいなぁ、
と、思っただけ。

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