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2016年5月 6日 (金)

前々夜

Dsc_0017

Chemexの新しいコーヒーサーバーを買った。
これがとっても良い!
早速一杯。
 
昨日は新しい、才能溢れる素敵な友人を得た。
なんともウマの合う予感。
数年ご無沙汰だった友人との旧交も暖まった。
共演がすごく楽しみ。 
 
僕は作曲するときの多くはピアノに向かう。
いろんな楽器の音をはっきりイメージできるから。
楽譜を書くとき、オーケストレーション、アレンジ、の時はPCの大きな画面とエレピの間に座る。
でもこれらは多分、音楽の芽はもうでていて、それを育てる時間。
 
では、音楽の芽はいつ出るのだろう?
時にはうろうろ歩き、時には他の何かをしながら心は夢想(妄想?)の世界へ飛ぶ。
ドライブしたり、浜辺に寝転んだり、温泉に浸かったり、雪山に遊んだり、月夜にバルコニーでウイスキー飲んだり。
人と会話したり、美味しいものを食べているときにも発芽する。
飛行機の中やファミレスや喧騒のスクランブル交差点の真ん中でも。
上手く説明できないけれど、音楽は常に身近にあって、酒樽に柄杓を入れるように掬い出す感覚。
だいたいこんな調子なので、追いたてられて作曲した、と言う記憶はあまりない。
「作曲家」と自分で言えるほど書いていないからこんな悠長なことが言えるのだろうが…
 
指揮の方はどうだろう。
指揮者の仕事場。
それはもちろん、リハーサル現場とステージ(ピット、スタジオも)なのだが、僕の場合その前の「楽譜を読む作業」が一番時間がかかるだと言える。
それは、考えてみると作曲の作業と驚くほど似ている。
特に頭の中に楽譜がもう入っている場合には、お風呂でも、歯医者の待合室でも、眠りに落ちる直前のベッドの中でも、アイディアは次々萌芽する。
楽譜への書き込みやリハーサルの準備は補助的な作業。
 

 


新しいコーヒーサーバーを買ったので、コーヒーを淹れてバルコニーに出る。
暑くもなく寒くもなく、風も強くなく匂いも悪くない。
そして薄曇り。
こんな日は一年でもそう多くはない、特別な日なのかもしれない。
 
年若き友人の声で、当たり前になりかけていた大切なことをもう一度実感した。
すべては新鮮で、すべては新しい出来事。
そうやっていると、身の回りのことが全部音楽に思えてくる。
 
人生は旅で、
旅は音楽で、
音楽は旅で、
旅はそれ自体が目的であり、
人生を旅することは、音楽を旅することは、人生を音楽することだと、
あらためて思えたのです。

 

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コメント

instagramを始められたとお知らせがきたので、ひさびさにゆーさんのBlogを拝見させていただいていました。
またお会いしたいです、大人になってみて、ゆーさんに伝えて頂いた言葉が数々残ってます。お誕生日おめでとうございました*°
りな。

投稿: りな | 2016年5月14日 (土) 17時53分

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