14番目の月
「次の夜から 欠ける満月より
14番目の 月が一番好き…」(松任谷由実)
昨日は満月の一日前、十四夜。
あまりに綺麗で、なんだか胸がどきどきした。
友人と深夜の定例会。
ゲームは「14-1」
15個のボールを使うビリヤードゲーム。
14個までポケットしたら、14個を再びセットし、最後の一つを落としつつブレイクし、次の一手を探す。
いつまでも完成することのない15個。
14-1GAME...
日光の東照宮には、「逆柱」という有名な逆さまの柱がある。
「完成した時から崩壊が始まる」という考えからだというが、他にもこういった例はある。
徒然草にも「完全なるものは好ましくない」とされ、どこかに造り残しや、他と少しだけ違った意匠(デザイン)を使ったりする。
江戸時代には「瓦三枚残し」などと言われたそうだ。
友人の作曲家Kくんと話している時にもそんな話になった。
彼の師匠も、そして彼もまた、自作についてそんな思いを抱いているのだそうだ。
14th moon...
高校生のころ通ったイタリア料理店の名前。
そして松任谷由実の歌。
十五夜「満月」、十六夜「いざよい」
などの呼称と並んで、十四夜のことは「待宵月」とも呼ばれるそうな。
満つるのを待つ宵の月。
決して完成しないパズルのピース。
完成を自認したときに進化は止まる。
心意気や良し。
しかし、僕の月は今何夜なのでしょう?
むしろ十四夜に憧れる、
14th moon と14-4Gameの、
待つ宵の月夜話でございました。
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