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2017年6月15日 (木)

妄想のススメ

電車に乗ると、みんなスマホを見ている。
「イマドキの若いもんは…」
などと言う気はさらさらないが、
それにしても、ほとんどの人が見ている。
 
長いものに巻かれたくない。
生来天邪鬼なのだ。
だからそんな、皆がスマホ画面を見つめている、不思議な空間を冷ややかに眺めたりする。
 
などとエラそうに宣っておきながら、僕もスマホを見る。
メールだったり、ゲームだったり、乗換案内だったり…
 
それぞれ必要な情報だったり、有効なその時間の使い方、であることは疑いの余地がない。
だから、「冷ややかに眺める…」なんてのは恐悦至極、まったくもって、「お前何様?」なのであるわけだが…
 
スマホのなかった時代だって移動時間に、
本を読む。楽譜を読む。漫画を読む。映画を観る。音楽を聴く。
今はそれがスマホを通して行われているだけであって、つまり手段が変わっただけで、昔からあった風景なのではないか?
 
いや、そうとばかりも言えない。
 
情報が多いのだ。
機能も多いのだ。
誘惑も多いのだ。
あれもこれもできるから、あれもこれもしているうちに、あっという間に時が過ぎる。
そして、なんだか、答えが短絡的にそこにある。
手に入ったような、理解したような、気にさせてくれる。
 
最近気が付いた。
スマホを手に入れた僕が、以前と比べてはっきり失ったものがある。
 
それは、考える時間。
あれやこれやと想いを巡らす、妄想の時間。
 
懸案を整理したり、夢や希望を無限に膨らませたり、
想像したり、創造したり、
未来を思い描いたり、過去の想い出の中の景色を反芻したり、今見える景色にキャプションを付けたり、
まだ見ぬ世界に心躍らせ、目をつぶって宇宙や、ミクロの世界とマクロの世界に想いを馳せたり…
 
まったくもって、妄想の世界は広くて、自由だ。
 
そんな時間が、人には本来必要なのではないか?
想像力が心を豊かにするのではないか?
 
などと思いつつ、今日もスマホは必需品なのである。
だからこそ、意識的にスマホをカバンの奥底に沈め、深呼吸をひとつする。
それだけでイマジネーションの扉は開かれ、物語は始まる。
 
お試しあれ。

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