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2020年10月

2020年10月 3日 (土)

十六夜(いざよい)

今年(2020年)は101日が十五夜だったので、当然今晩が十六夜(いざよい)。
熱いお茶をポットに入れて、屋上でひととき。
雲間に見え隠れする月は明るく、しっかりと影を落とす。
昼間は汗ばむほどだったのに、夜はかなり肌寒いから、
小さなカップのジャスミン緑茶はあっという間に冷める。
ようやく香り始めた金木犀と十六夜の月の光は、
なんというか、心の奥底を懐かしくくすぐるのです。

「次の夜から欠ける満月より 14番目の月が1番好き」

と、松任谷由実は、満月に向かう十四夜(待ち宵月)に悲しい恋の予感を歌ったけれど、新月に向かって欠け始めた十六夜の月に、今日の僕はどんな運命を見れば良いのだろう?

いざよいは躊躇い。
闇の始まりを松尾芭蕉は切なく歌い、紫式部は夕顔の揺れる心を露にした。

でも、今僕が感じるのは、ただ流れる時間。
雲も流れ、月もゆっくり傾(かたぶ)く。

いや、今はそれで良いのだと思う。

 

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